2016年2月4日木曜日

べにふうきの悲劇

べにふうきはお茶の樹の品種の名前です。

1995年に日本で初めて紅茶やウーロン茶のような発酵茶向けの茶品種として登場しました。

べにふうきの べに  は  紅  。
すなわち紅茶の事をさしているでしょう。

20年経過した現在ではべにふうきの認知度も高まり、テレビやネット等では

「べにふうき緑茶を飲み続けると花粉症が和らぎますよ〜」

なんて言われて注目されています。





………




ん?!おかしくないですか?

確か…べにふうきは紅茶やウーロン茶を作るために登場したお茶の品種で、緑茶として作らないはずでは……?



そうです!



べにふうきは皮肉なことに本業より副業のほうで有名になってしまった悲劇の品種なのです!




例えるなら、

ラーメン屋なのにチャーハンのほうが評判でよく売れる 
 
みたいな感じでしょうか。



ネットで、べにふうき  と検索バナーに入力すると

べにふうき  効果

べにふうき  緑茶

べにふうき  効能

のように、検索予測が出てきてしまうほどです。

べにふうきで緑茶の製造は可能ですし、むしろ緑茶にして作らないと花粉症の症状緩和が期待できる成分が出現しないのもまた悲しき事実です。


ちなみにべにふうきで紅茶をつくるとそれはそれは香り高く・赤みの強い高品質な紅茶が出来上がります。

国産紅茶が少しずつ消費者に認知されてきたため、べにふうきの栽培面積は全国的に拡大傾向ですので、これからは本業の紅茶でも活躍することでしょう!

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